小杉のいる暮らし

ベトナムを離れてもうすぐ3年が経つ。大好きな気持ちがいつしか単なる執着になっていたこと、ずっと気付いてたけどそれを認めてしまえば10年分の自分が空っぽになってしまう気がしていた。


でも最近はまあまあ大丈夫。

今、私の生活はマレーシアにある。ようやくそう思えるようになった。



最近は赤子の生活リズムも整ってきて、午前中に洗濯掃除、空いた時間に夕飯の下準備。

ベビーカーでの買い物にも2回成功し「私やればできるやつやん...」とほくそ笑む。ちっちゃな挑戦を繰り返しながら試行錯誤の日々だ。


夕方に腑抜けとなっている日もあるし、授乳キャミから乳首がはみ出している日もある。疲れがピークに達する時間帯、赤子の泣きわめく声は時に凶器にもなる。


だけど楽しい。

辛かった妊娠中、歯を食いしばって強く分厚くしておいた心は今のところ折れることはない。



自分でも拍子抜けするほど子育てを辛いと感じず、子育てってもっと苦しまないといけないんじゃないかという謎の悩みを抱えたりしてたけど「おなかのときから相棒で お母ちゃん辛かったの知ってるから、しばらくは休ませたろて思ってるんじゃないですか」というやつのLINEで気持ちがすっとした。


念のためしんぺいくんにも「私子育て楽しんどるかなあ?」と聞いたら、楽しいからわくわくしてるんでしょ!とこちらも名回答だった。


うん、わくわく。その言葉がぴったり。


赤子をとおして自分の人生にやってきた出来事への挑戦とそれに伴うレベルアップが楽しくってわくわくしている。お食い初めを機に鯛を買えるようになったとか赤飯が炊けるようになったとか。新しい自分をもっともっと見てみたい。



ベビーカーでの道のりは、小さな段差が地味にきついことが判明した。新米のわたしは何度も衝突を繰り返してはごめんねごめんねと赤子の顔をのぞくけど、

だいたい堂々としているか爆睡している。むしろ舗装されてる道のほうが心地よい揺れがなくて泣く(やめて!笑)


母が多少てんやわんやしていても子は大丈夫なんだと頼もしく思った買い物の帰り道。


出生地がマレーシア国クアラルンプール市というかっこいいことになっている赤子。赤ちゃん時代の思い出はこの国で詰め込むことになるんだ。

それなら楽しく笑顔でね。家族でいっぱいマレーシアの思い出をつくろうね。